普段傍聴する時に罪名とかにこだわって見る事がない。
だから色々な事件を見たりするけど、
その中で強盗に手を出す人間は犯罪との親密性がかなり高いと思うようになった。
人を脅して金を要求して一生傷を残す、仲間内で自慢やマウントのしあい、
やっても殆ど当たりがなくて、懲役は長いし、正直コスパが悪い。
殺人をする人には色々な理由があるけど、強盗するのは理由が1つしかない。
真面目に働いた方がよっぽど良いよ。
って考えになったのは樋田淳也被告を傍聴してからだった。割と最近。
樋田淳也の公判を2回ほど傍聴した。
富田林警察署から逃げ出し、日本一周をする青年を演じながら逃走。真っ黒な肌にサングラス、ヘンテコなタトゥー、指名手配写真の間抜けな印象が強いけど、実際は強盗傷害・強盗・強制性交を犯していて、前科・実刑の経験ありでかなりの悪人だった。
区分審理:加重逃走 3月11日
通常被告人に付き添う刑務官は2人くらいだけど、樋田被告の場合は罪名が罪名だけに法廷内に刑務官が4人、警官が4人、裁判所の職員が1人と異様な多さだった。全員ガタイが良い大男で、公判中は出入り口、傍聴席に散らばって座って被告人をじっと監視していた。
身長160cmくらいしかない被告人はめちゃくちゃ小さく見えた。
特記することはないけど、資料と証人の言い分を見比べながら弁護人にめちゃくちゃ相談してたのが印象的。
裁判員裁判:強盗傷害ほか 6月10日
傍聴席の争いになるかな?と思いきやガラガラ。刑務官と警官の人数の方が多かったw
裁判員は全員男性。全員女性っていうのは何度か見た事あるけど、このパターンは初めて。
富田林で起こった強盗傷害についての被害者への証人尋問。被害者はヘルメットを被った犯人しか見ておらず、被告は自分ではないと主張していた。
被害者の話によると…
駅から自転車で帰宅する途中にバイクに追い越された。バイクはそのまま行手の道を塞ぐようにしてきたため、空いていた右側から通り抜けようとすると自転車のカゴを掴んで地面に倒された。
「すみません」と低い声で言われながら、背後に周りこまれ、左腕で首を絞められ、ナイフを首に突きつけられながら「殺すぞ。動くな」「ほんまに殺すで」と脅迫された。
女性は右手で刃先を持ち抵抗し、押し問答のようになった。そのまま空き地に連れて行かれ、「しゃがめ」と言われてしゃがんでいる最中に背負っていたリュックの肩部分を切られ奪い取られた。
男がバイクで去り、女性は近隣の家に助けを求めた。それを見て男が再びバイクで戻ってきたが、家から住民が出てきた為にそのまま完全に立ち去った。
犯人はヘルメットを被っていて目元しか見えていない。午後11時頃で辺りは暗く、外灯もまばら。
関西弁だった。バイクのおしり部分が特徴的な形をしていた。
女性の身長は158cmで犯人の目線は少し斜め上くらいな感じ。
警官を何人か並べ、どれが犯人の背丈に近いかと問われた際には175cmの背丈の人をさした。
さした人が175cmだったという事は後から聞いた。
実際は目線が少し上、首を絞められている時に声が聞こえた高さから身長を認識したので175cmと言われてもピンとこない。
今考えてみると、数字で言うと自分より10cm上くらいだったような気がする。
樋田被告はかなり小柄でマスクで半分以上顔が見えなくなるほど。身長は163cm。
検察官・弁護人・裁判官もこの身長の部分を重点的に聞いていた。
同じような手口で強制性交もしたんだろうと想像がつく。かなり手慣れた犯行で、こんな男が日本一周して逃げてたと思うと恐ろしい。求刑は18年。
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