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杭瀬を歩く

日本で指折りの凶悪事件ながら結末と全貌を答えれる人が少ない「尼崎事件」。



尼崎市で監禁されていた女性が隙を見て逃げだし、兵庫県警はもう頼れないと大阪にまで逃げ込んで発覚した。この経緯だけでその異常さが分かる。


事件が起こったのは兵庫県尼崎市の杭瀬という阪神電車の大阪駅と尼崎の間にある孤島。



大阪にも近いし神戸にも行きやすく、何かと便利な立地。


廃れた杭瀬駅から徒歩1分でつく更地の駐車場。

ここに以前あった民家から3遺体が発見された。




目の前には阪神電車が通る。



よくもまあこんな人目がつきそうな場所で遺体を隠したねえ。電車からも見えるし、車通りも多いほどではないけど遺棄するにはリスクがある場所。



この遺棄現場から6個で100円のたこ焼きが売ってある商店街を抜ける。









メディアで言われていた怪しい雰囲気ではない。関西の下町の商店街ってだいたいこんなものかなという感じ。



大通りまで出ると見えてくる立派なマンション。




この最上階に美代子たち「ファミリー」が住んでいた。


当時の異様さを曝し出していた目隠しはスッキリ取り外され、日常が流れている。

誰かが住んでいるかのような雰囲気はしたが模索する必要はない…。



事件は美代子が留置所で自殺した事で全貌は明らかになっていない。

いまだ発見されていない被害者の遺体もあるとさえ言われている。



死亡者は8人。関与した人間は15人以上。しかし、この大半が被害者でもあった。


美代子が死んだ後に右腕と呼ばれた義理の従兄弟は無期懲役が確定した。



外観がダサいと悪評の神戸地裁。そんな事ないと思うけど。

そのほかは最高でも懲役25年で事件は終息した。

美代子が生きていれば罪が重くなった者、軽くなった者もいたかもしれない。


彼女の遺骨を引き取る親族や知り合いはいなかったという。






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