地元・山口で母親を殺害した山地悠紀夫。
少年院を出所したあとは大阪で働き、最後はゴト師のグループに所属していた。
そのグループの知人が住んでいたのが事件が起きたマンションだった。
山地も一時期は知人を頼り、ここで生活をしていたという。
難波の繁華街から少し外れたところにあるマンションは、何も知らずにいればタダの風景だが、事件が起きたということを知れば怪しさが100倍増す。
当時はてっぺんの茶色い部分も部屋が存在する違法マンションらしい(笑)
事件前日、山地はこのマンションの隣にある食品会社の壁に這いつくばっていた所を複数人に目撃されている。
全く訳のわからない行動だけど同日に被害社宅の電気ブレーカーが落ちたという話から事件の下準備をしていた、もしくは単なる嫌がらせ目的だったのかもしれない。
翌日には階段の踊り場でひっそりと被害者が帰宅するのを待ち伏せ、帰宅と同時に襲撃。さらに遅れて帰ってきた同居人も襲った。
事後にベランダで一服し部屋に火をつけて逃走。
3日ほど前から住処にしていた500m程度離れた神輿などが置かれた難波神社内の倉庫に逃げ込んだ。
「地元の方が事件のことを報道される」と見込んで事件現場から離れない選択をした。
ちなみにここ難波神社には変な獅子舞の舞台があり今では外国人にちょっとした人気がある。
山地は数日後には逮捕され、大阪地裁で死刑判決が下る。
弁護側は控訴したが、被告本人が取り下げ。
死刑判決が確定してから2年、大阪拘置所で刑が執行された。
25歳だった。
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